猫耳扇風機

2021年3月28日日曜日

寝れないときによむ小説

ふと見ると扇風機にイヤホンが刺さっていた。

誰がこんなむごいことを…。殺害時刻20時16分、じゃないか。


音楽が聴けない扇風機にイヤホンを刺すなんて。スパゲティに豚骨合わせるくらい背徳的で許されない行為。


扇風機の気まぐれ。

そりゃもちろんあるだろう。「わ、わたしも音楽聞いてみたいなっ!このいやほんっていうのを刺せば、わ、わたしにも音楽が聞こえるのかな…。」


いや、かわいい。

人生で初めて扇風機萌えをしてしまうじゃないか。音楽ってものを聞かせてあげたくなっちゃう。


いまとりあえず扇風機に100均で買ってきた猫耳を装着している。いつぞやのなんかくそつまらない飲み会でたぶん使った猫耳。

か、かわいい…くない。


なんだこの武骨な針金にヒョウ柄の猫耳て。シュールにもほどがあるだろう。

顔もいるよな。


ネコっぽい顔を紙に書いて貼り付けてみる。


か、かわいい…くない。


オレはなにをやってるんだろう。暇を持て余しすぎている。


絵心がないせいなのかそもそも扇風機と猫耳が水と油だったのか、もう今となっては誰にもその真相を知ることはできない。

しかし音楽を聴こうと生涯もがき苦しみ、しかし一度もあきらめなかった扇風機に萌えたことは事実。


明日は出力「強」でムダに暴れさせてやろう。首振り大いにけっこう。がんがん花粉を舞いあげまくれ。

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