歯ブラシ子

2023年2月23日木曜日

寝れないときによむ小説

歯ブラシ子…。


可愛くない?

歯磨き粉だよな、知ってる知ってる。なんか歯磨き粉って打とうとして歯ブラシ子で変換したら歯ブラシ子。


コップのフチ子さんと同等のネーミングを誇ってる。歯ブラシ子。


本当はもっと文学チックな、語りだしで書き始めたのよ。


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ねーなんかないかなー


わたしはそう、目の前ににちょうどあった歯ブラシ子に…

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…あ、いけね、歯磨き粉だっ…た…わ…??


歯ブラシ子…可愛い。


というワケである。急に自分の文章の中にひょっこり現れてきた歯ブラシ子に恋をしてしまった。きゅんとしてしまった。


だからもう本来書きたかった何やら文学的な趣のあるやつなんてどうでもいい。


歯ブラシ子を愛でよう。みんなで!さあ!


HA・BU・RA!


HA・BU・RA!


HA・BU・RA・SHI・KO!ふぅー


もういっちょ?


HA・BU・RA!


HA・BU・RA!


HA・BU・RA・SHI・KO!ふぅーふぅー!


……



「ねえ、あんたも混じってきなよ

「え、わ、わたしは…、いいよ…、歯磨き子こそ、わたしなんかに構ってないで、踊ってきなよ

「あははは、いいよ、わたしは、この方が好きなんだ

「そう…なんだ。ごめんね

「?

「気を使わせちゃって。せっかく誘ってくれたのに

「あー、いいっていいって!なんか最近さ、歯ブラシ子、暗い顔してたからさ

「…ありがとう。


そう言いながら歯ブラシ子は頬を赤らめるのであった。


……



しばらくして。


「…ねえ、歯磨き子。

「うん?

「やっぱり、やっぱり…!せ、せっかくだから…わたしちょっとだけ、ちょっとだけ躍ってくる…ね?

「う…ん、うんっ!行ってらっしゃい!


オドオドしながらそれでも自分の足で歩きだした彼女。そこにはあの暗い顔はなかった。少しの勇気、宿した目、それはキラキラ、していた。


だから。

はっとした。言葉をすぐに返せなかった。


途中、歯磨き子の方を振り返りながら手を振る彼女。少し心許なげな顔をしながら、それでも彼女は前を向きダンスホールに進んでいく。

今日の主役は、きっと彼女。


「いい顔してるじゃん、歯ブラシ子…。へへ、わたしももう一杯飲んじゃおっと♪


ああそうそう。Twitterも始めたんでよろしく。フォロワー(戦闘力)の少なさはピカイチだろうと思う。クリボーよりクリボーらしい、スライムよりスライム。逆に誇らしい…くねーか。

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