赤、アルコール負け

2021年10月18日月曜日

寝れないときによむ小説

アルコール負けを喫してしまった。

いや胃腸がーとか頭痛がーとかじゃなく、手が。


このコロナ禍でそりゃもうアルコール漬けの手指たち。ベロンベロンでしょこいつら。お天道様も高いって言うのにどうどうとアルコール摂取してこんなうらやましいことはない。


ん?ぼくがアル中だって?いやんなことはない。まだ酒が飲みたくて手が震えるレベルではない。こんなもんでアル中名乗るなんてアル中の方に失礼である。


んで、連日のアルコール漬けの結果、ついに右手が逝った。ベロンベロンのその先へ。


ベロンベロン2.0


ずいぶんかっこよく言ったな。

ベロンベロン2.0の右手はもうアルコールつけるたびに熱い。これが超えしものの力。


にしても不思議である。

左手はピンピンしてるのに右手だけ、荒れてる。


おまえが右利きだからじゃねーの?と思われる人もいるだろうが左利きなのである。なもんでどっちかっていうと左手を酷使してるし、右手なんて毎日そこらをほっつき歩いて遊びまわってるだけなのに、荒れてる。


いやめちゃめちゃ働いた先に荒れるならわかる。左手なんて毎日頑張ってるよ?歯磨いたりさ、ペンで文字書いちゃったりもするよ?すごいよね。右手さー、チミ、文字書けないよね?負担多いのなんて唯一エンターキーをかっこつけて「ターン!」するくらいなのに、荒れてる。


食器洗う時だってスポンジ間近に感じてるのはいつだって左手さんだよ。キミはせいぜいお皿押さえたり水道の蛇口ひねるくらいなのに、荒れてる。


荒れるべくして荒れてないじゃん。

例えるなら親の不動産収入で働かずして毎月金の入ってくるボンボンがうつ病になるようなもんじゃん、こんなん。


こないだの穴あきゴム手袋事件でオキシクリーンを浴びちゃったのもあれ、左手さんだよ。どうしちゃったんだよ、右手。おまえ、こんなじゃなかっただろう。目を覚ましてくれよ。


ごめんて、じゃんけんとかに参加したい感じのアレとか、そのあと勢いつけてあっち向いてほいしたい感じのアレなら、今度からじゃんけんとか指さすやつとかやらせてあげるから。


…すねてる感じじゃん。今のお前。

確かにタカシくんの右手もハナコちゃんの右手も、お前からすりゃすげー輝いて見えたのかもしんない。右手として生まれたからには一度は改札口に切符とか入れたかったのかもしんない。グーとチョキとパー。絶対負けられない戦いでヒリヒリ言いたかったのかもしんない。

「いつもあいつばっかりだ、俺の手相を見てくれる奴なんて誰もいない。あいつが…あいつさえいなければ…っ!なんでタカシの右手は…、ハナコちゃんの右手は…、俺だけ…クソ…クソ…うぅ」

確かにそこまでわかってあげられてなかった。お前の事。右手の事。


だってさ、

だって俺、左利きだから!

だいたいなんでも左手でやっちゃうから!

改札の時とか手を体の前でクロスさせて入れるっていう、ヘンなダンスの途中みたいな形になりながら左手使っちゃうから!


……



うーん、微妙。

もうちょいおもろくなるハズだっただけに残念。また今度挑戦するかなー。んでなんかオロナイン軟膏的なの買ってこよ。

ああそうそう。Twitterも始めたんでよろしく。フォロワー(戦闘力)の少なさはピカイチだろうと思う。クリボーよりクリボーらしい、スライムよりスライム。逆に誇らしい…くねーか。

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