昼間っから

2022年9月23日金曜日

寝れないときによむ小説

いやー、なんであんなに悪魔的なんだろう。

もはや悪魔通り越して天使かと思うくらい天使的。堕天の逆的な。昇天的な?なんかそういうクラスチェンジ。


……



いや、何がってあれじゃん。チーズバーガーにビールじゃん。もちろんマクドナルドのチーズバーガー。ビールは何でもいい。

そんな学生みたいな食べ合わせ、と鼻で笑う人もいるかもしれないけれどもオレの中ではチーズバーガーに一番合う飲み物はビールだし、ビールに一番合う食べ物はチーズバーガーなのである。にこいちの関係。

お互いがお互いをナンバーワンだと認め合う中なんてそうそうない。あの悟空とベジータだってベジータの方はお前がナンバーワンだ、してるけど、悟空はべじーたに対しておめぇがナンバーワンだしてない。

んじゃ悟空とベジータ以上の関係性がチーズバーガーとビール。


この食べ合わせで食べたい、という衝動が時々やってくる。

年に1回程度。


頻度ととしてはそんなに多くはない。せいぜい温泉に行きたくなるのと同じくらいの周期。


しかしそれはものすごい大きな感情の波として押し寄せてくる。

もうそうなっては朝からチーズバーガーをビールで胃に強引に流し込みたくて仕方がなくなる。


そしてその波が来た。

まず着替える。そして髪型のセットもそぞろに家を後にする。


目指すは一番近くのマクドナルド。できるだけ熱々のままで持ち帰る必要があるためだ。熱い、ホックホクのチーズバーガーを冷えたビールで流し込む、ああ、想像しただけで食道が歓喜の音を上げる。

あまりジャガイモ以外でホックホクというオノマトペを使わないけれど今回のチーズバーガーに至っては差し支えないだろう。


そしてチーズバーガーを3つ、注文する。

持ち帰りでチーズバーガーを3つ、そして単品で注文するのは学生なら気にならなかったが社会人になると少し気になる。

いっそのことマクドナルドでビールを販売してくれれば。


そうすればここでチーズバーガーとビールの、口の中で、そして食道で、さらには胃の中で混ざり合うそのハーモニーをいつでも堪能できるのに。


そして呼び出しを待つ。

頭の中はもう家の冷蔵庫を開けて、冷えたビールを取り出し、チーズバーガーをバクリっと大口でむしゃむしゃ数回噛んで、そしてビールで押し流す、そんな瞬間を夢見ている。


318番でお待ちのお客様


来た!

早速受け取りに行き、すぐに帰路につく。何度も言うができるだけ新鮮な状態のチーズバーガーでなければならないのだ。


そして、そして、興奮のあまり家の鍵穴にキーがなかなか通らないけれど、何とか開錠し我が家になだれ込む。


ここがコロナ禍の辛い所だけれどいったん愛しのチーズバーガー3個が入った独特のにおいがするあのマクドナルド紙袋をテーブルに置き、手洗いうがいを行う。


……



そして!


……



ふう。

あとはもう言葉では言い表せないし、言い表す必要もないだろう。とにかく至高のひと時を過ごせた、という事である。


チーズバーガーとビール、それはボタン穴とボタン、ボルトとナット、お互いに無くてはならない存在。

ああそうそう。Twitterも始めたんでよろしく。フォロワー(戦闘力)の少なさはピカイチだろうと思う。クリボーよりクリボーらしい、スライムよりスライム。逆に誇らしい…くねーか。

QooQ