どデカい橋を渡る

2021年12月24日金曜日

寝れないときによむ小説

もうエッセイじゃないんだけれども、久しぶりに自転車で普段いかない場所を回った。


大きな橋を渡るのがやっぱり一番生きてるって感じがして楽しい。そう、根がビビりなもので高くなってくると足がすくむのである。高所恐怖症っていうのもある。

こういう恐怖感って普段なかなか味わえない。


下りの速度感たるやもう。

下手なジェットコースターより怖い。

片方は車がビュンビュン走っている景色、もう片方は落ちたら絶対死ぬやつ、な高さの景色。両サイド地獄が広がっている。

その地獄の間にあるのは黒いアスファルト。そしてその舵を握っている心もとない自転車のハンドル。


すんごい恐い。足がフワフワしてくる。寒いのに手が汗ばんでくる。

ループ橋はループ橋でちょびっと怖い。ブレーキを入れなければ、カーブで減速している車より速度が出るからちょっとしたチキンレースができる。


今までで一番怖かったのはしまなみ海道のラスト、来島海峡大橋。

来島海峡大橋、なんか微妙に揺れてる気がしたのである。そこまでのハードワークで足がボロボロだったのもあるかもしれないけど、とにかく怖かった。


にもかかわらず地元の人、今治の人は普通に来島海峡大橋をウォーキングしてたりランニングしてたりする。

化け物かと思う。


それと同時に人間の慣れってすごいなーとも。

今回通ってきたどでかい橋についても何の表情も変えずにランニングしている人、それから小学生くらいの子が自転車で果敢にも移動していた。

いや、果敢と思うのはぼくがこの景色に慣れてないだけで、この子からすると日常の一部なんだろう。塾に行く時に通らなくちゃいけないならそれこそ歯を磨くのと同じくらいの日常。

もしぼくがこの子くらいの年齢でこの橋を自転車で渡れと言われたら泣いていやがると思うし、たぶん途中で足がすくんで動けなくなるはず。


こんな高い橋を毎日移動している民の末裔はそのうち羽くらい生えてくるんじゃないか、と思う。それくらいの進化をしてもいい。

ああそうそう。Twitterも始めたんでよろしく。フォロワー(戦闘力)の少なさはピカイチだろうと思う。クリボーよりクリボーらしい、スライムよりスライム。逆に誇らしい…くねーか。

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