続・マーガリン問題

2021年9月7日火曜日

寝れないときによむ小説

マーガリンを買うときってやっぱ気になるよ。うん、気になる。当然だろう、大の大人がマーガリン買うときにすんなり買ってるようじゃ日本のこの先が危ぶまれる。

あれはもっと熟考に熟考を重ねて、そうして意を決して買うべき存在。前日の夜、明日スーパーでマーガリンを買うことについて思いめぐらし、結果ひどい寝不足になったとしても、そのことの持つ重みからすれば当然それはあるべくしてある寝不足だと納得できる物。


ん?トランス脂肪酸なんちゃらの話かって?

なにそれ。初めて聞いた。知らないんだけど。これ以上マーガリン問題を複雑にするのはどうかお控え願いたい。ただでさえマーガリン問題でもう頭がパンクしそうなのだ。


そう。

マーガリン問題。由々しき問題。ぼくはもしかすると死ぬまでマーガリン問題から抜けられないのかもしれない。子供のころ学校の保健の授業で人間は年をとると病気やケガの後遺症と一生付き合っていくことになる、病気やケガと共に生きていく考えが重要なのだ、と聞いた記憶がある。

ぼくにとってのそれはマーガリン問題なのかもしれない、と今になってあの先生の言わんとしていたことがなんとなく分かる。

あの先生は今の僕を見て「大人になったね」といってくれるだろうか。


マーガリン問題。

いつか僕が結婚して、そして子供が生まれて。彼もしくは彼女は毎年、いいことも、そして少々悪いことも、いろんなことを学んで。きっとどこかで彼もほんのりとその外郭を知ることになるだろう。そこにずっと横たわっているマーガリン問題のふわふわとした外郭に。

そんな彼が成人を迎えて、僕とお酒を飲むときになったら。


僕はその時を心待ちにしている。

彼、もしくは彼女とマーガリン問題について話してみたい。語り合ってみたい。

きっとそのために昨日の僕の寝不足はあったのだ。きっとそのために僕はマーガリン問題を切り捨てず、ずっと心の中で温め続けるのだ。

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